時は1962年。仕事柄、出張の多いジムと妻のトゥルーディのお話です。トゥルーディは普段から寝つきが悪く不眠症ぎみだったのですが、ジムの出張に同行してホテルで寝るときは、なぜかぐっすり眠れることに気がつきます。
自宅よりも安ホテルのベッドのほうがぐっすり眠れる?なぜだろう?ジムは、ホテルの部屋でずっと鳴り続けているエアコンの音が、トゥルーディの睡眠に関係していると確信しました。
家に戻ると、ジムはさっそくエアコンの風切り音を発生させる装置を作り始めます。風は発生させずに、音だけ。できあがった装置に「サウンドコンディショナー」※という名前を付けます。 ※現在はホワイトノイズマシンと呼ばれています。
この最初の装置は、木の板にモーターと小さなプロペラを取り付け、犬のフードボウルを被せただけの、とてもシンプルなものでした。でも、その装置の作る風の音は、癒しの音。気になる雑音を覆い隠し、人々を深い眠りに誘いました。
サウンドコンディショナーの噂は家族や友人の口づてで広まり、試してみたいという人が次々に現れました。サウンドコンディショナーの人気は高まり、注文は増え続け、やがてジムは小さな会社を作りました。これがマーパックのオリジナル商品スリープメイト「SleepMate」誕生のおはなし、現在のスリープミーの原型です。
最初は犬のフードボウルから作られたサウンドコンディショナー。時を経て、現在の製品は改良され、洗練された姿になりましたが、「問題を解決したい」という熱意、「わぁ、これすごい!」という感動を大事にする根本理念は変わっていません。「ぐっすり眠らせてあげたい」という愛情のこもった思いも、会社が大きく成長した現在まで変わらず受け継がれています。
マーパックの製品は、アメリカ製です。創業以来、製品は改良を重ねてきましたが、創業時とかわりなく熟練した職人達がひとつひとつ手作業で組み立て、耳で品質チェックをしています。長年勤めてきた職人の耳が、今でも品質保証の要なのです。その証しに商品の裏面には組み立てた職人の名前が手書きでサインされています。これこそ、マーパック製品が半世紀以上、皆様に愛され続けている理由と信じています。
そもそも眠りは気持ちの良いものです。そして、とても大切なこと。眠るために苦労するなんてもったいないとおもいませんか?
マーパック社の沿革
1962年設立
2020年ブランド名のみマーパックからヨガスリープに変更となりました。
所在地
ノースカロライナ州ウィルミントン